EG 真の宗教:アッラーの真の宗教とは何か?

人は誰も、自分の生まれる環境や育つ国、宗教的背景を選ぶことはできません。幼少期から思考が成熟する前の青年期にかけて、私たちの信仰や価値観は周囲の影響によって形成されます。多くの場合、自分が「正しい」と信じている宗教は、単にその環境から教え込まれたものであるにすぎません。

しかし、人が成長し、他の宗教や思想に触れるようになると、自分の信仰を見直し、その真理性を問う機会が訪れます。真実を求める誠実な人々はこのとき、多くの混乱に直面します。「なぜすべての宗教や宗派、主義、哲学はそれぞれが“真理であると主張しているのか? しかも皆が“善を勧め、悪を禁じると言っているのに、どうして内容は全く違うのか?」

実際、それらがすべて正しいということはあり得ません。なぜなら、彼らは互いに矛盾し合い、「自分以外は誤っている」と主張しているからです。

では、真理を求める者はどうやって「正しい宗教」を見つければよいのでしょうか?

理性を使った判断

アッラーは私たちに理性と知性を授けてくださいました。それは、人生において最も重要な選択――「どの宗教が真実か?」という問いに対して、感情や伝統に流されることなく、理性的に判断するためです。

この選択は人生と来世の運命を左右する重大な決断です。だからこそ、私たちは偏見を排し、冷静に、証拠に基づいて判断するべきなのです。

イスラームも真理を主張している

もちろん、イスラームも自らを「真理の宗教」と主張します。このシリーズでは、なぜイスラームこそがアッラーの真の宗教なのか、理性と証拠をもとに解説していきます。

私たちは信じています。感情に流されず、先入観を取り除き、アッラーが与えてくださった理性でじっくりと考えるならば、誰もが正しい判断にたどり着けるのです。

イスラームが真の宗教である三つの明確な証拠

私たちは、イスラームがアッラーの真の宗教であると証明する明確な三つの根拠を挙げます:

  1. イスラームという宗教名の神聖さとその広く深い意味  「イスラーム」という名称自体が、「平和」「服従」「安全」といった意味を持ち、創造主アッラーへの完全なる帰依を示しています。
  2. 教義と律法のシンプルさと独自性  イスラームの教えは極めて明快かつ整然としており、創造主と人間、人間同士、人間と自然との関係に明確なガイドラインを示しています。
  3. 時代・場所・人種を問わず恩恵をもたらす普遍性  イスラームは、いつの時代、どこの地域、どんな民族においても通用し、その教えが人々の人生に幸福と調和をもたらしてきた歴史的事実があります。

これら三つの基本的な証拠と、その論理的な整合性により、イスラームがアッラーの唯一の真の宗教であることが明らかになるのです。

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